Dec,22 2007 Health&Surfing 頚椎症

サーフィンやっていると、パドリングの姿勢から背骨に無理がかかるようで、長く波乗りしている人の多くは何かしら背骨に関する障害を抱えているようです。


私の場合、きっついムチ打ちを2回ほどやっているせいも有ってか、頚椎がずれています。十数年前の初見で3ヶ所ズレが認められていましたが、ずっと症状として出ていなかったので、気にもしていませんでした。
ところが、今春以降、肩甲骨周辺から二の腕にかけて、なんとも重苦しい疼痛を度々呈するようになり、酷い時は首から肩甲骨にかけても痛みを発し、首を曲げる事も出来ない状態になりました。
数日の安静と、サーフィン後のアイシングなどで治癒していましたが、軽いものを含めると度々発症していて厄介なものになっていました。


今回重症
発症したのは、なんて事の無い日常生活の中で、少し首を曲げた時に起きました。
酷く筋肉が攣ったような痛みと、痺れが肩甲骨・わきの下~二の腕まで、じわーっと広がり、時間と共に首を前後に曲げる事、肩を上げる事・下ろす事(中途半端に持ち上げていなくてはならない)、背筋を伸ばす事(若干猫背にしていなくてはならない)、腕を伸ばす事が出来なくなりました。
枕無しで仰向けに寝ることが出来ず、また、発症した右側を布団などで少し浮かせた状態でないと痛みが酷くなり寝る事が出来ませんでした。


医師初見
最初のレントゲンの結果では異常なし、肩甲下筋の炎症・腫れから起きる神経圧迫による神経痛と痺れとの診断。
十数年前の『ズレ』は昨年通ったカイロプラクティックで復旧したのか?という感じで、頚椎ではなく、筋肉の障害ならそちらの方が治癒に向けて話早いとの勝手な思い込みで少し安心したものでした。
処置としては首の牽引(25kg)と薬の処方でした。薬については持ち合わせのロキソニンが効かない事を告げた事から、ボルタレン(錠剤・湿布)を処方されましたが、全く効かず、湿布による皮膚障害と錠剤による胃腸不良を起こしただけでした。
この頃には背骨の脇の筋肉が腫れ上がり、寝不足でスイッチ切れるといった状態になるまで眠る事が出来ません。


暫く通院加療を行いましたが症状は一進一退で、激痛から日常生活も儘ならない状態である事から、違う病院で診察を受けました。
そこで再度レントゲンを撮った結果、頚椎の6番がずれている『頚椎症』、頚椎のズレによる神経圧迫から起こる神経痛と痺れとの診断で、痺れが残っても痛みが無くなれば治療としては成功との面倒な診断でした。
また、枕無しで仰向けに寝ることが出来ない事からMRIに入る事が出来ず、何処で神経圧迫を起こしているかは不明でした。


ここでの処置は、理学療法士によるリハビリと、薬の処方。
薬については、ボルタレンですら全く効かない状態ですが、もう少し胃に優しいジェネリック鎮痛剤と、ノイロトロピン(神経痛用の鎮痛剤)、筋弛緩剤の処方。通院時にはノイロトロピンの注射。
しかし、これらも全く効かず、医師に相談すると『麻薬じゃないと効かない』と言われました。当然そんなもの処方される筈も無く、少しでも効けばと処方された薬を祈る気持ちで飲むだけでした。


理学療法
ここでは機械で首の牽引はせず、まず首を暖めて、首から腰にかけてと腕周辺の筋バランスの再生と、ストレッチをリハビリの主としました。
通院週一、宿題は毎日のリハビリで、海から離れていて久々のサーフィン時に『リハビリで』とか言いますが、こうした本当のリハビリは初めての体験で、その辛さを身をもって知りました。
およそ1ヶ月程度の通院・リハビリで、痛み・痺れが残るものの日常生活が出来るまでに回復し、更に1ヶ月のリハビリでサーフィン出来るまでに回復しました。
この『更に1ヶ月』ですが、通院によるリハビリに加え入浴時及び湯上り時のストレッチ、肩周りを回す運動に腰部・下肢の筋トレを多くはないですが実施しました。下肢・腰部は直接ではないのですが、いわゆる『土台の構築』で、治療というよりは治癒後の再発を防ぐ為のものになります。


結果から見た原因
簡単に言うと、頚椎のズレ(私の場合はムチ打ち後遺症)など既往が有る人が、過労時に筋肉(頚椎周辺)を使いすぎると、筋肉が柔軟性を欠いて硬直し、何かの拍子に神経を頚椎で噛んだ状態に陥る事から発症するようです。


私的対応策
タプソール8筋肉痛など、一般的には冷やして対処します。しかし、これは急性期(発症~24時間・48時間)に対応する処置で、以降は暖めます。また、慢性化したものに対してはやはり暖めて対処します。
急性期での対処は、夏場はアイシングも用いていますが、素人では時間と程度が計れないので、殆ど用いる事は無く、サリチルメチル酸塗布薬を使用しています。現在のところ、多少なりとも効果が有るとは感じています。
急性期を過ぎたものや慢性化している部分についてですが、暖めると言っても簡易カイロや温湿布では効果が無かったり、熱いなどの不具合が多く、これらの中ではカイロを稀に用いる以外は使いません。
持続性や利便性から塗布薬が良いのですが、暖める塗布薬をドラッグストアで見つける事は無く、ネットで探したところ、一点だけ(※写真)見つける事が出来たので、愛用しています。
サーフィン前に首~肩、時によっては腰周辺に塗布し、海に入ります。ウエットスーツの中でなら2時間程度は温熱効果が有り、冬のサーフィンには全く欠かせません。
また、急性期を過ぎた時で、筋肉痛などが残っている時も使います。かなりベタ付く軟膏である事から、塗布後はベビーパウダーを上塗りして、衣服への塗着を防いでいますが、予防やサーフィン後のケアという観点からも、効果有りと感じています。


予防について
この件では2名の医師と数人の理学療法士などから話を聞くことが出来ました。
サーファーに多いのは頚椎よりも腰椎で、私は腰椎にも障害を抱えています。腰椎の障害について、サーファーへの処方は腹筋とする事が多いようですが、総合的に見ると、まず、歩く事が肝要な
ようです。歩く事で上体を支える筋肉を自然に作り、整える事が出来るそうです。
自身海へ行けない時期は、日々1時間程度のウォーキングを欠かしませんが、海へ行ける時は怠り勝ちです。
大きな声で奨める立場ではありませんが、やはり、予防に勝る治療は有りませんので、時間を作って少しずつでもどうでしょうか?

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