Jul,11 2007 Columns vol.14 邨と邨の有る場所

もし世界が100人の村だったら      何処かで見て下さい。


邨は大昔、酷く暑い時と酷く寒い時も有ったようですが今は人が生きるのには程良い状態のようです。ただ、近年は以前に比べて暖かい日が増えた気がします。そして、暖かい日が増えたせいかも知れませんが、海が大きくなったり、湖が干上がったり、緑豊かだった土地が乾いた緑の育たない土地になったりしています。


邨には人間の他多くの生き物も暮らしていますが、その種類と数は年々減っています。


この邨の邨人の数は100人です、いいえ、100人の筈でした。
邨にはいくつかの自治会があり、それぞれに決まり事が有りますが、とある自治会では近世になり「子供は1人まで」という自治会の決まりが出来ました、表向き「一人っ子」としていますが、決まりを守るために隠した戸籍の無い子供がいます。また、他の自治会にも隠れた戸籍の無い人達がいます。


だからよく数えると、本当の邨人の数は100人を遥かに超えています。


邨は貧富の差が激しいですが、貧しい人は豊かに、豊かな人はもっと豊かに、と働いています。
ただ、豊かな人は毎日を色々な事のために生きていますが、貧しい人は生きる為に生きています。
食べ物を作り、火を得、糧を得ようと貧しい人は豊かな人以上に頑張ります。


邨人達は豊かになるため、山や森を開きました。


そうしているうちに気が付くと・・・
邨が狭くなっていました、狭くなったのは海が広くなった事も少し有りますが、邨に対する邨人の割合が増えた事がそう感じる大きな原因です。


空気が汚れ、薄くなっていました。


綺麗な水が減っていました。


減っていた人間以外の生き物は更に減っていました。


目に見えない、においも何も無い光線を時に撒き散らし、おかげでその先何年も立ち入れない場所が出来ました。


少しずつですが、確実に邨は邨人が暮らしにくくなっていました。


邨は、邨人は勿論、全ての生き物がいつも通り暮らして行くには、邨に対する邨人の割合が高くなりすぎていたのです。


邨には限りが有ります。


いいえ邨人もちろん、邨で生きる全ての生き物を含めて邨なのです。


限り有る邨を、邨の限界を超えた邨人が奪い合う、時にそれは喧嘩だったり、騙しあいだったり・・・その愚かさに気付かない邨人たちは、例えば100しかないものを、100を越える人達で分けようとすれば足りなくなる事ですら気付かなくなっているのでした。

ノンプロ 少し・・・